海釣り・・・その9

福島県相馬・松川浦のハゼ釣り

東京からの転勤先は福島だった。
子供の学校の関係で初めての単身赴任だ。

月に1回帰省手当てが出たので月一は東京に帰ってきたがその他の土・日は休みを利用して近間の東北観光の日を送る。
福島市は県庁所在地ではあるが県の北部に位置し宮城県に近く内陸にあった。

東方の海(太平洋)まで車で1時間30分かかる、海にでる途中には阿武隈高地があり越えると一気に明るい太平洋だ。
着任したら俺より1年前に赴任していた旧知の同僚(後輩)がいて釣りの話をしたら何と彼も釣りには目がないということだった。
彼は上級者で前任地の沼津で鮎釣りを(狩野川)やっていたとのこと。
福島でも阿武隈川の支流の摺上川で毎年解禁になったら釣りをしているのだと言って大歓迎してくれた。
俺は鮎はとっても無理なので一度太平洋側へ行ってみようと他の同僚も誘って緒に車で相馬の松川浦に行った。

松川浦は相馬市の郊外にあり海に接続したいわゆる潟湖で潮の満干を利用した海苔の栽培や潮干狩りもできるかなり広い湖だった。
汽水域の魚が生息して狭い海の口からは潮に乗ってカレイや石鯛が入ってくる素晴らしい環境だ。

湖には漁港もありその辺は水深も深かったがほとんどは干潮になると海底が見えるぐらい景色も変わった。

湖に入る角に民宿と釣り道具(餌)屋を兼ねた店(賀都屋)がありそこで浦内でのボート釣りをやってるとのこと。
いわゆる引き船でモーターボートで釣りのポイントまで送ってもらって時間になったら迎えに来てもらうというやり方だ。

その時は下見だけで帰ってきたが、その後早速仲間を集め6人でボート釣りに行ったのだ(職権濫用か?)。
ボートを3艘借りて(二人づつ乗る)、湖内のハゼ釣りだ。

釣りは何故か競争意識が生まれる、ゆったりと楽しめば良いのだが人間が出来てないのかその後も何人かで行くと必ず競いあいになる。
たかがハゼ釣りなのに3艘で釣れた数を競争しようと言うことになった。

俺の相棒は直属の部下のH君、彼は酒豪(ビールばかり)でボートに乗り込む時に何とロング缶10本持参した。
「二人なのに誰が飲むんだい」「私です」「エッ」、彼は大人(タイジン)だった。
釣りはそっちのけで「天気も景色も良いしボート釣りは最高ですね~」なんて言ってガンガン飲み始めた。
酒豪は凄い、はとんんど酔った雰囲気はなく気分よくボートに揺られていた。

せこい俺はこいつには頼ってられねえと孤軍奮闘、負けられない嫌な性格だがそれでも必死に竿を出した。
結果、俺のチームが数が多かったが本音はもっとゆったり釣りをしたかったのだが。
大人と組んだばかりにと・・・しかし彼のビールの飲みっぷりはたいしたものだ。・・・関心ばかり。


その後まさかの出来事。福島・宮城・岩手の太平洋側は20数年後に東北大震災で壊滅。
このグログの途中で「賀都屋」さんに現在の状況をお聞きしたらボートどころか海苔や潮干狩りは汚染の関係で再開できていないとのこと、沖でとれる魚も水揚げ後その都度感知器で確認しているとのことであった。


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カメ爺さん

Author:カメ爺さん
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 サラリーマン歴38年(北は仙台、西は福岡、転勤13回)いろいろあった会社生活だった。
(企業戦士というシーラカンス)
 定年後は8年間後輩の会社の手伝い、現役時代の暴飲暴食がたたり狭心症になる、カテーテル4回後ついにバイパス手術する、
退院後突如、毎日が日曜日になってしまった。
川口のマンションで妻と二人生活、
子供3人孫3人。
趣味は船釣り・ゴルフ・読書(池波正太郎・藤沢周平)喫茶店巡り・散歩

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